「コウソフルフィルタ」は、天然酵素の溶菌作用により、捕集した微生物を殺菌し、フィルタからの二次汚染を防止する為、病院や食品工場などの空調用として最適です。
1.強力な殺菌力で迅速かつ確実に殺菌します。
2.環境・人体に無害な天然酵素を使用しています。
3.圧力損失・捕集効率は従来のフィルタと変わりありません。
 酵素による殺菌のしくみ
コウソフルフィルタの殺菌のしくみは、下図のようにろ材繊維に固定化された修飾溶菌酵素により、細菌の細胞壁を構成する結合部分が加水分解により溶菌されて細胞壁に穴が開きます。
そして、その穴の誘引により細菌内部の浸透圧で細胞膜が破裂し、細菌は死滅します。
 フィルタにおける二次感染の防止
フィルタに捕集されるダストは、フィルタろ紙の厚みに対して、上流から1/3程度の表面層に集中する傾向にあります。
その一例として、某大手食品メーカーが一年間使用した、従来品HEPAフィルタを解析したところ、フィルタろ紙の断面(厚み:0.33mm)の上部より0.1mm以内にダスト類が捕集され、ダスト部分を中心にグラム陽性菌等の増殖が確認されました。
また、ダストが付着してない下部出口より0.1mm以内の一見クリーンに見える部分にも、二次飛散と思われるグラム陽性菌等が確認され、微生物がフィルタ上で増殖・飛散していることが裏付けられました。
このような二次汚染は、コウソフルフィルタを使用して防止することが出来ます。
コウソフルフィルタは、ろ紙の表面で増殖した微生物がろ紙表面から出口に向けて移動する間に、ろ紙繊維の内部で捕集殺菌することが出来ます。
コウソフルフィルタは、ろ紙繊維全体に均一に溶菌酵素が化学的に固定化されているため、微生物を殺す機会が多く、より確実に二次汚染を防止することが出来ます。
下流側断面(出口)
上流側断面(入口)
 MRSA
MRSAは皮膚感染・肺炎・食中毒等の起因菌である黄色ブドウ球菌が薬物耐性を持ったもので、病棟などにおける院内感染菌として知られています。
 カビの抑制効果
最近では、食品加工・製薬・化粧品の製造工程でカビによって製品が汚染され、感染や皮膚障害を起こすことが知られています。
アレルギー体質の人にとっては、カビおよびカビを餌にするダニによるぜん息、アトピー性皮膚炎、鼻炎等のアレルギー疾患が問題になっています。
カビは生長を許す環境(栄養源・酸素・温度・水分)と時間があれば胞子が発芽し菌糸を伸ばし、多量の胞子を着生し二次感染を引き起こすことが判ってきました。
その一例として、某大手食品メーカーが一年間使用した、従来HEPAフィルタを取り外し、吹き出し口付近のフィルタろ材部分をサンプリングし、そのろ材断面を電顕微鏡にて解析した結果が下の写真です。
青カビの胞子が菌糸生長させ多量胞子を着生させた決定的瞬間を捕らえています。
コウソフルフィルタはカビ胞子から生長する菌糸を抑制(静菌)しますので生長しない胞子の状態、例えて言えば、卵のままでふ化させない状態で処理するため、実質的にはフィルタ上でカビの生長はありません。
従来フィルタにおける青カビの増殖
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